眼鏡とVR酔いと私。
「せっかくオリジナルのモデルを作ったんだし、使って遊べるゲームはないかな?」と調べたところ、VRChatはVRMを変換すれば使用できるらしいと知り、前々から気になっていたゲームだったこともあり即アカウントを作成。
しばらく遊んでモデルのアップロードができるランクになりました。(※)
※VRChatにはプレイヤーにランクがあり、遊んだ時間やフレンド数などの要素でランクが上がる。
始めたてのVisitorはモデルのアップロードができないので、一つ上のNew Userになる必要がある。
参考VRChatのトラストランクについて徹底解説 | CGbox
VRChatはVRを冠しているゲームではありますが、デスクトップモードと呼ばれるVR機器を接続しない起動方法もあるため、パソコンさえあるのならばVR機器を持っていなくとも遊べます。
私の場合、幸いなことに家族がMeta Quest 2を所持しており、仕事柄そこそこのスペックのパソコンを組んでいるため、VRで遊ぶ環境は整っていました。
借りたVR機器を装着し、意気揚々とVRモードを起動したのですが…
🤩 視界いっぱいに広がるバーチャル空間!
😑 VRゴーグルに圧迫され、身動きするとズレる眼鏡!
😵 視力検査の一番上の記号ですら見えない近視と乱視のダブルパンチでブレる映像!
🤢 襲いくる吐き気!
🤮 わずか数分でギブアップしました。
いわゆるVR酔いと呼ばれる症状ですね。
参考VRで気持ち悪くなる「VR酔い」とは?その原因と対策を詳しく解説! | メタバース相談室
車酔いしやすく、某テーマパークの星間旅行や嵐乗り、果ては蜂蜜狩りでもダウンしてしまい、降りてからしばらく休憩を要する程度にはクソ雑魚三半規管が弱いので、ある程度は覚悟していたのですがまさかここまでとは…
なんとかVR酔いを抑えつつ遊べないものか?と試行錯誤した結果、体調が悪くなければ(※重要)数時間は遊べるようになったので、試したものや購入したものを紹介しようと思います。
目次
前提
愛用している眼鏡はJINSのUltra Light Airframe LUF-20A-066です。
少し縦幅が大きめなボストン型の眼鏡ですが、ゴーグルには問題なく収まりました。
なんといっても10.3gという脅威の軽さが魅力的。
エレコム Oculus Quest 2 / Meta Quest 2 用アクセサリー メガネフレーム回避クリップ
フェイスクッションの眼鏡のテンプル(つる)が当たる部分に装着して眼鏡のズレを防ぐ商品です。
仕組みは単純ですが効果的でした!
クリップを取り付けた部分に眼鏡のテンプルをはめるようなイメージでゴーグルを着用すると、フェイスクッションによる眼鏡のズレが軽減され、かなり快適になりました。
ただVR機器が家族との共用なため、何度か着脱していたところクリップ部分がポッキリと折れてしまい…耐久力はお値段相応といった感じでしょうか。
つけっぱなしにしておけるのならばおすすめです!
お値段もお安く「とりあえず試してみようかな?」がしやすいのもよいところ。
ジョンソンエンドジョンソン ワンデーアキュビュー 乱視用
コンタクトレンズのアキュビュー【公式】ワンデー アキュビュー モイスト 乱視用
コロナ禍でめっきり出番の減った1DAYコンタクトレンズを引っ張り出してみました。
眼鏡のズレにより視界がブレて酔いが酷くなるのなら、視界のブレがなくなれば酔いづらくなるのは自明の理ですね。
????「確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」
こちらもかなり効果的で、上述のクリップよりも酔いが軽減されました。
難点は使い捨てタイプなので使い続けるならばコスパが悪いこと、コンタクトレンズを使用したことがないと敷居が高いことでしょうか。
ワンデーアキビューモイスト 乱視用の場合、30枚入り2,860円で1枚約95円、両目必要なので✕2で約190円。
仮に1ヶ月毎日使用すると2,860円✕2=5,720円。
コスパの面では後述の乱視対応 オーダーメイド 近視補正レンズ for Meta Quest 2に軍配が上がると思います。
ROOX Online 乱視対応 オーダーメイド 近視補正レンズ for Meta Quest 2
ROOX Online乱視対応 オーダーメイド 近視補正レンズ for Meta Quest 2
オンラインで購入できる、Meta Quest 2のレンズ部分に装着するレンズです。
購入に必要なのはコンタクトレンズ用の数値ではなく眼鏡用の数値ですのでご注意ください。
私は現在使用している眼鏡を購入した際にいただいた数値表を使用して購入しました。
約6営業日での発送は、この手のオーダーメイド品にしてはかなり早いと思います。
Amazon payが利用できるのも個人的に嬉しいポイント。
画像左側の少し大きめのものをMeta Quest 2のレンズ部分にカチッっと音がなるように取り付け、画像右側のレンズは先に取り付けたパーツの磁石でくっつく感じです。
実際に取り付けたものがこちら。
画像だと分かりづらいのですが、レンズの縁の飛び出ている部分にL/Rの刻印があるので左右の判別が可能です。
このレンズ、かな~りおすすめです!
眼鏡がズレないように慎重にゴーグルを装着する必要も、洗面台へ行き手を洗ってコンタクトレンズを着用する必要もなく、眼鏡を外してゴーグルを装着するだけでいいというお手軽さ!
そして特にオプションを付けなければ6,880円という圧倒的なコスパのよさ!
惜しむらくはMeta Quest 2専用ということと、ゴーグルの隙間から手元の確認をしようとするとぼやけて何も見えないことでしょうか…
Meta Quest 2以外ならばVRsatile(ヴァーサタイル)が国内産で、対応機種も多くいい感じだと思います。
参考HMD(VRゴーグル)用レンズ | VRChat初心者向けガイド
HTC VIVE Cosmos Elite
前述の通りMeta Quest 2は家族から借りており、「自分専用のVR機器も欲しい!どうせ買うならMeta Quest 2以外で、使用感の違いも知りたい!」と色々と調べ、たどり着いたのがHTC VIVE Cosmos Eliteです。
決め手となったのは眼鏡をかけての使用を考慮したデザインという点と、ゴーグルの前面部分がフリップアップ式で、パカッと上げられるという点。
フリップアップ式、マジで最高…!
フリップアップしてから前面部分を持ち、フェイスクッションを眼鏡に合わせて装着し、後ろを下げて固定すれば快適に装着できます。
今までの苦労はなんだったのかと思うほどの感動でした。
お猫様の下僕の身ですので、お世話のご要望に素早く応えられるのもありがたいです。
Meta Quest 2を装着したままパススルーを利用してお夜食を差し上げた際に「なんだコイツ」と異様なものを見る目で見られたのが悲しかったわけではありますん。
難点は6桁のお値段と、要求されるパソコン(グラフィックボード)スペックの高さと、ゴーグルが有線である煩わしさと、ベースステーションの設置が必要な点でしょうか。多いな?🤔
とはいえ「いずれはトラッカーを購入してフルトラしたい!」と思っているのでベースステーションの設置は必要でしたし、VR機器だけ購入すれば別途コンタクトレンズや専用のレンズを購入する必要がないのは魅力的だと思います。
VIVEシリーズの中では比較的お安めな部類でもありますね。
ベースステーションはカメラ用のクランプを購入して、パソコンデスクの後ろにある棚の突っ張り棒と、パソコンデスクの前にある太めのカーテンレールに設置しました。
ベースステーションに電源をON/OFFできる機能がないため、スイッチ付きの電源タップで管理しています。
番外編:酔い止め薬
初めてVRを試した際、VR酔いが酷く数分で断念した旨をツイートポストしたところ、複数の方から「酔い止め薬も効果的だよ!」と教えていただきました。その節はありがとうございました。
諸事情により試せていないのですが、コスパを考えるとよい手段だと思います。
ただ、視界がブレることをどうにかしないと抜本的な解決にはならないよな~と、番外編とさせていただきました。
視界のブレに対する対策を取った上で、補助的に服薬するのもよいのではないかなと思います。